道のり (7)

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そんなこんなで「ま~ったく、子ども命なんだから」などといやみを言い
ながらももうその頃には口説くのも諦めて通ってきて下さったお客様は、
のちには同窓生のように私のいいお友達です。
私は、この職場で働いているときでも、頼まれれば洋服を縫うこともした
し、カルチャースクールにいって何かを身につけることをして、自分が
夜型の人間にならない努力はしました。でも年とるにつれて、疲れて
きたのですね、子どもを学校に出してから少し睡眠をとったり、お弁当が
間に合わなくて学校に届けることもたまにはありました。
暇があったらガーデニングをし、何か手仕事をしているのが幸せでした。
普通の会社なら定年を迎える年齢になる頃は、デパートで毎日洋服の
お直しの仕事をしながら、夜、店には週3~4回行きました。どちらの
仕事も好きでした。
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子どもも3人いると、いろいろな子がいます。大人になるまでの過程では
それはいろいろ心配もあり、衝突することもしばしば。学校から帰って、
私が出勤するまでの僅かな時間に、気がかりなことは話し合っておかな
ければなりません。子どもも自分の主張をします。思いきり言い合って
通勤の車を運転しながら、涙で窓外が霞んだことも度々です。それでも
その車の中で、家から職場へと気持ちを切り替え、企業戦士が鬱屈を
晴らしに来る席へはにっこりと笑顔で臨むのです。
息子は高校に入って誕生日が過ぎるとすぐ、バイクの免許を取りました。
スーパーの青果部でのバイトもはじめて「母さん今日からおれはお小遣い
要らないよ」といい、いつまで続くやら、と危惧した私の思いをよそに、
とうとう受験の前まで勤めました。よく働いてくれるから、と店長がご自分の
ポケットマネーから時給を20円プラスしてくださったりして「バイト先での
人間関係がすごくよくて、辞めるっていいにくいんだ」と言っていました。
お給料以上の、なんてすてきなものを、この子はバイト先でいただいた
ことでしょう。




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ある日、仕事から帰った深夜、電話が鳴りました。「警察署です。
息子さんが窃盗で来ています。引取りに来てください」・・・何が何だか
わからないまま、今来た道を車で飛ばしました。少年係に行くと息子と
お友達がいます。道にあったバイクをふたりで引っ張っていた、しかも
リュックの中に工具が入っていて、計画的な犯罪だ、というのです。
謝って、もう遅いのでとりあえず車に乗せて、帰宅の道々聞いたところ
息子が塾に通う道の川のそばに、一台のバイクが木に立てかけてもう
何ヶ月も前からあり、木の葉は前かごに積もったような状態だったそう
です。捨てられていると思った息子は、いつも自分のバイクを借りに来る
お友達が修理して使えるようになったら喜ぶだろうと、古いけど直して
みよう、とお友達と一緒にと引っ張っているところを巡回中の警察官に
咎められたそうで、廃棄されているからいいと思った、と言っても「窃盗
だ!」と警察に連れて行かれたそうです。
息子の気持ちとしては、毎年、町内会で不用自転車やバイクを集めて
手入れして使えるものは希望者に渡していた、あの感覚で、持ち主の
なさそうなバイクを有効利用できる、と思ったらしいのです。
「占有離脱物横領」という名の罪に当たる、と言われて、私もそのとき
放置されたままさび付いているようなものでも、こんな罪になるのだと
いう事をはじめて知りました。廃物利用という考えは親子とも好き?
だったのでふたりでしょんぼり帰宅しました。
このあと、また学びの感動がありました

またまた長くなって、続きは明日・・・

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by neko_pen | 2006-11-07 19:55 | 人生

いよいよ 春から自由人になります


by neko_pen